退職金をもらったら資産運用をはじめようかな・・・
まずは退職金でローンの返済でしょ
退職金を受け取ると、預金の残高に余裕ができるので、何か使い道がないかと考えることがあります。
また、退職金は最後の大きな収入となることが多いので、老後資金となることを見越している方もいるでしょう。
そこで、退職金を利用して資産運用を行い、少しでも資産を増やそうと考えることがあります。
退職金での資産運用には強い抵抗を感じる方もいるでしょうが、はたして退職金での資産運用についてどのように考えるといいのでしょうか。
退職金での資産運用は、長期間・分散とは真逆になりやすい
退職金を受け取ったら資産運用をしようと考えている方の中には、退職金を受け取るまでの間に資産運用をしていない方もいると思われます。
退職金を受け取る前でも資産運用を行うチャンスはあったはずです。
それにもかかわらず、資産運用をしていなかったのには様々な理由があるのでしょうが、退職金ではじめての資産運用のために金融商品を購入する場合、陥りやすいパターンがあります。
退職金としてまとまったお金を受け取ると、そのお金を使って一度に1つの金融商品を購入してしまうことがあります。
このような投資の方法は、購入した商品が期待通りの値動きをすれば一気に大きな利益を得られますが、逆に動けば大きな損失が生じてしまうこととなります。
素人が投資を行う際には、いくつか抑えておくべきポイントがあります。
まずは、時期を分散して金融商品を購入することです。
一度に購入した場合、非常に高い金額で購入してしまい、あとは値下がりを待つしかない可能性があります。
そうならないように分散して購入し、購入単価が平均的な価格になるようにするといいでしょう。
もう1つのポイントは、金融商品を何種類か購入し、投資対象を分散することです。
金融商品はその種類によって値動きが異なるので、一度に大きな損失が出ないよう、いくつかの種類の商品に分散投資を行うことが必要です。
退職金を使って資産運用を行うと、長期間・分散投資とは真逆になってしまうことが多いので、そうならないように心がける必要があります。
退職金ではじめて資産運用する方の注意点
退職金を使ってはじめての資産運用をする場合、いくつか注意点があります。
資産運用には手数料がかかる
銀行などがすすめるまま、資産運用をはじめてしまう方がいます。
もちろん、それまでの人間関係などもありますし、どこで資産運用をはじめても問題はありません。
ただし、金融商品を売買する際には手数料がかかること、そして同じような商品であってもどこで購入するかによってその手数料が違うことは知っておく必要があります。
一般的に、銀行で証券口座を開設して取引を行うと、手数料は高くなるといわれます。
一方、オンラインの証券会社では手数料が低く抑えられることが多く、より利益を得やすいといえます。
ただ、オンラインの証券会社の中でも手数料の金額には差があるため、個別にその金額を把握したうえで、口座を開設する会社を選ばなければなりません。
どのように税金がかかるのか把握しておく
資産運用を行い利益が発生すると、税金がかかります。
ただし、NISA口座で行った取引であれば、利益が発生しても税金はかかりません。
そのため、NISA口座を使って資産運用をはじめる方が税制上は有利になりますが、デメリットもあります。
まずは購入を検討している金融商品で利益が発生すると、どれくらいの税金が発生するのかを確認しておきましょう。
そして、その金融商品をNISA口座で購入できるのであれば、NISAのメリット・デメリットを確認したうえで、どの口座で購入するかを決めます。
情報をどのように得るか
はじめて資産運用を行う人にとって、どのような金融商品に投資するかは難しい問題です。
銀行や証券会社の窓口で購入する場合は、担当者のすすめる商品を購入するということがあります。
ただ、担当者にすすめられるまま購入した商品が必ず儲かるわけではなく、かえって手数料が高くてデメリットが大きいケースもあります。
そこで、金融商品の投資対象や保有する際にかかる経費などの情報は、できるだけ自身で集める必要があります。
資産運用に不慣れで情報を集めるのが難しい人でも、様々な方法で情報収集できるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
資産運用にはリスクが付き物であると認識する
退職金は人生最後のまとまった収入であり、老後資金として使う予定という方が多いでしょう。
このような方は、退職金をわずかでも減らすことは許されず、逆に少しでもいいので増やしたいと考えるはずです。
しかし、資産運用のために購入することとなる投資信託や株式などの商品は、いずれもリスクがあるものばかりです。
リスクの大きさを軽減することはできますが、ゼロにすることはできないものと考え、リスクとして許容できる範囲内での運用を行うようにしましょう。
リスクを負って資産運用すべきかどうかよく考えよう
退職金を使って資産運用するということは、退職後一定期間を費やしてさらに資産を増やそうとすることを意味します。
一般的に退職金が支給されるのが60歳〜65歳以降であり、それから資産運用の結果が出るまで10年程度かかるとすれば、退職金から資産運用に回した資金を実際に手にすることができるのは70歳を過ぎてからとなります。
退職してからも、しばらく退職金を使わずにおいておくのは、ある程度の余裕がなければできません。
また、退職金を資産運用に回してリスクを冒し、仮に失敗してしまった場合、その損失を取り戻すのは非常に難しくなります。
退職金で資産運用を行う際には、「そこまでするか」という感情を乗り越えられるかが大事です。
お金はすぐに使えない、目減りすることもあるといった点を考慮しても行うのであれば、最善を尽くして資産運用を行うようにしましょう。
老後の生活を少しでもゆとりのあるものにしたいのであれば、退職金を使っての資産運用は必要ではありません。
「退職金で資産運用」は悪手とまではいいませんが、実は必要ないという人も多いと考えます。
まとめ
退職金を手にすると、まとまったお金を何に使おうかと考えることでしょう。
その際に、銀行や証券会社から資産運用をすすめられるといったことも珍しくありません。
日頃から資産運用に関心を持って実際に行っている人であれば、そのような選択肢も十分に考えられるでしょう。
しかし、まったく資産運用をしたことがない人は、これまで資産運用の必要性を感じたことがないと考えられるので、退職金を使ってリスクのある資産運用を行うのはおすすめできません。
また、ゆとりのある老後生活のためには、若いうちからの計画的な資産運用が必要なため、この先10年後、20年後に退職を迎える方は、1日も早く行動に移しましょう。


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