老後の資金としていくら用意しておけばいいか分からない・・・
資産運用でお金がどれだけ増えるのかも知りたいな
ライフプランニングを作成するのは、将来どれだけのお金を準備しておかなければならないか、あるいは将来どれだけのお金を使うことができるかを計算するためです。
しかし、その計算は複雑で、簡単に金額を求めることはできないように思われます。
将来にわたって正確に収入や支出を細かく計算することはできませんが、モデルケースを作っておくことで、おおよそのイメージをつかむことができます。
そして、そのイメージをつかむために利用するのが6つの係数です。
係数とはどのようなものか、どのように使うのか、ご紹介していきます。
係数とはどのように使うのか?
ここでご紹介する係数は、ライフプランを作成する際に利用する計算上の割合のことです。
ファイナンシャルプランナーの試験では必ず出るので、資格を取得する際にこれらの係数について勉強しています。
ただ、ファイナンシャルプランナーや金融関係の仕事をしている人でなければ、ほとんどなじみのないものばかりだと思います。
ここでは6種類ある係数をご紹介しますので、実際に計算をしてみてください。
終価係数・・・今のお金が将来いくらになるか
| 1% | 2% | 3% | |
|---|---|---|---|
| 5年 | 1.0510 | 1.1041 | 1.1593 |
| 10年 | 1.1046 | 1.2190 | 1.3439 |
| 15年 | 1.1610 | 1.3459 | 1.5580 |
| 20年 | 1.2202 | 1.4859 | 1.8061 |
| 25年 | 1.2824 | 1.6406 | 2.0938 |
| 30年 | 1.3478 | 1.8114 | 2.4273 |
終価係数とは、まとまった資金を一定期間複利で運用した場合の割合です。
例えば年利1%の定期預金に500万円を10年間預けた場合、10年後には500万円×1.1046=552万3,000円になります。
年利と運用する年数により、終価係数の割合が決定されます。
資産運用を行うと、複利計算が行われるものがあります。
例えば定期預金を預けている場合、受け取った利子が元本に組み込まれるのであれば、複利計算を行っていることになります。
複利で運用すると、同じ利率で運用していても、利子等として受け取る運用益の額は、年数の経過とともに増えていきます。
そのため、長期間の運用を行うほど、その効果は大きくなります。
より高い利率で運用するのが理想ですが、まずは長期間運用することを目標に定めるといいでしょう。
現価係数・・・将来の目標額のために今いくら必要か
| 1% | 2% | 3% | |
|---|---|---|---|
| 5年 | 0.9515 | 0.9057 | 0.8626 |
| 10年 | 0.9053 | 0.8203 | 0.7441 |
| 15年 | 0.8613 | 0.7430 | 0.6419 |
| 20年 | 0.8195 | 0.6730 | 0.5537 |
| 25年 | 0.7798 | 0.6095 | 0.4776 |
| 30年 | 0.7419 | 0.5521 | 0.4120 |
現価係数とは、将来の目標額に到達するために、今いくら必要なのかを求める時に用いる割合です。
例えば年利1%で20年間運用して1,000万円に増やしたいという場合、1,000万円×0.8195=819万5,000円が必要です。
終価係数と同じく、年利と運用期間によって現価係数の割合が決定されます。
終価係数とは逆数の関係にあり、1÷終価係数=現価係数となっています。
運用する期間が長くなるほど現価係数の割合は小さくなるので、必要な資金は少なく済むということになります。
複利計算によるメリットは長期間になるほど、そして利率が高くなるほど大きくなります。
年金終価係数・・・毎年一定額を積み立てするといくらになるか
| 1% | 2% | 3% | |
|---|---|---|---|
| 5年 | 5.1010 | 5.2040 | 5.3091 |
| 10年 | 10.4622 | 10.9497 | 11.4639 |
| 15年 | 16.0969 | 17.2934 | 18.5989 |
| 20年 | 22.0190 | 24.2974 | 26.8704 |
| 25年 | 28.2432 | 32.0303 | 36.4593 |
| 30年 | 34.7849 | 40.5681 | 47.5754 |
年金終価係数とは、毎年一定額を複利運用しながら積み立てた場合、一定期間経過後の金額を計算するために用いる割合です。
例えば毎年120万円を年利2%で20年間積み立てた場合、20年後の金額は120万円×24.2974=2,915万6,880円になります。
計算の結果求められた金額は、元金と運用益が含まれた金額となっていますが、運用益は簡単に計算できます。
先ほどのケースでは、120万円×20年=2,400万円が元金部分なので、残りの515万6,880円が運用益ということになります。
減債基金係数・・・目標金額を貯めるには毎年いくら積み立てるか
| 1% | 2% | 3% | |
|---|---|---|---|
| 5年 | 0.1960 | 0.1922 | 0.1884 |
| 10年 | 0.0956 | 0.0913 | 0.0872 |
| 15年 | 0.0621 | 0.0578 | 0.0538 |
| 20年 | 0.0454 | 0.0412 | 0.0372 |
| 25年 | 0.0354 | 0.0312 | 0.0274 |
| 30年 | 0.0287 | 0.0246 | 0.0210 |
減債基金係数とは、目標となる金額を貯めるために、毎年いくら積み立てる必要があるかを求めるための割合です。
例えば、年利1%で運用して20年後に1,000万円にしようとする場合、1,000万円×0.0454=45万4,000円を毎年積み立てる必要があります。
年金終価係数と現在基金係数は逆数の関係にあるので、1÷年金終価係数=減債基金係数として求めることができます。
目標金額と年数を決めておけば、毎年積み立てるべき金額を計算できるので、非常に使う場面の多い係数です。
年金現価係数・・・一定期間お金を取り崩すためにどれだけの原資が必要か
| 1% | 2% | 3% | |
|---|---|---|---|
| 5年 | 4.8534 | 4.7135 | 4.5797 |
| 10年 | 9.4713 | 8.9826 | 8.5302 |
| 15年 | 13.8651 | 12.8493 | 11.9379 |
| 20年 | 18.0456 | 16.3514 | 14.8775 |
| 25年 | 22.0232 | 19.5235 | 17.4131 |
| 30年 | 25.8077 | 22.3965 | 19.6004 |
年金現価係数とは、毎年まとまった資金を運用しながら一定金額を受け取るには、どれだけのお金が必要かを計算するための数値です。
少しわかりにくいので、より具体的なケースを考えてみます。
65歳の定年を迎えた後、年金だけでは生活費が足りないので、25年間にわたって毎年100万円を受け取れるようにしておきたいと考えました。
65歳時点での手持ち資金を年利2%で運用しながら、毎年100万円ずつ取り崩す場合、100万円×19.5235=1,952万3,500円を65歳になるまでに準備しておく必要があります。
もし資産運用を行っていなければ、100万円×25年=2,500万円のお金が必要ということになります。
しかし、運用によって500万円以上の収益を得られるので、その分用意すべき資金の額を減らすことができます。
資本回収係数・・・手元にある資金を運用しながら取り崩すと毎年いくらになるのか
| 1% | 2% | 3% | |
|---|---|---|---|
| 5年 | 0.2060 | 0.2122 | 0.2184 |
| 10年 | 0.1056 | 0.1113 | 0.1172 |
| 15年 | 0.0721 | 0.0778 | 0.0838 |
| 20年 | 0.0554 | 0.0612 | 0.0672 |
| 25年 | 0.0454 | 0.0512 | 0.0574 |
| 30年 | 0.0387 | 0.0446 | 0.0510 |
資本回収係数とは、手元にある資金を運用している場合に、毎年いくら取り崩すことができるのかを求めるための割合です。
例えば65歳になった時に、手元に2,000万円の資金があったとします。
この資金を年利3%で運用しながら20年間で取り崩した場合、2,000万円×0.0672=134万4,000円を毎年取り崩すことができます。
年金現価係数と資本回収係数は逆数の関係にあるので、1÷年金現価係数=資本回収係数となっています。
もし運用を行っていなければ、2,000万円÷20年=100万円となり、毎年の取り崩し額は100万円だけとなっていました。
しかし、資産運用のおかげで、毎年30万円以上多く取り崩すことができる結果となったのです。
まとめ
ここで紹介した6種類の係数は、多くの人にとってほとんどなじみのないものばかりです。
そのため、どのようにこれらの係数を使えばいいのか、よく分からないという方も多いことでしょう。
まずは単純に、「定年までに1,000万円貯めるには、毎年どれだけ積み立てをすればいいのだろう?」という感じで計算してみましょう。
そこから様々なライフプランが広がり、これから何をすべきか見えてくるかもしれません。


コメント